ドークト・ウォー Tales02 学園都市解放後の幕間劇
武内「白井さん。申し訳ありませんが貴方の動向は弊社でずっと追わせて頂いておりました。貴方を連邦警察に引き渡さなければなりません」
銭形「そこを動くな!白井黒子!お前を内乱罪、外患誘致罪、共謀罪の疑いで逮捕する!」
白井「美城のプロデューサーさん。
いつから気付いていたんですの?」
武内「最初から引っかかっていたんです。
何故連邦警察でもなければUGSF地球管区本部でもなく、美城プロとGURPSに接触して来たのか。
白井さん、貴方もアージュグループ、いやプロジェクト4と組んでいましたね。
地球で強いドークトを持つ子供達が生まれるようになった今、強いドークトを持つ子供達の未来は学園都市を経由して軍か民間軍事会社にいくしかないという閉塞的な状況に貴方は不満を抱いていた。
だからプロジェクト4とティターンズを焚きつけて内乱を起こし、UGSFの介入をもって諸悪の根源である学園都市をおとり潰しにしようと考えた、
けれどもプロジェクト4は貴方の予想をはるかに超える行動に走った。
連邦が宇宙規模災害指定しているデストロンと共謀し、生体エネルギーをキャパシタ化し、強いドークトを持たなくてもドークトを行使できる技術を開発し始め、連邦に反逆しようとし始めた。
そこで警察でも軍本部でもなく、美城プロやGURPSにプロジェクト4を倒させようと話を誘導した。そうですね」
白井「やはりプロデューサーさんはお見通しでしたか。そうですわ。
私達ドークトを持って生まれたバグルスの子供達は運命を全て決められてしまっている。学園都市という監獄の中で。
でも後悔はしていませんわ。
多少ストーリーは変わりましたけれども、アージュグループは崩壊し、学園都市も消える事はほぼ確定しましたから」
武内「私は……今までドークトを持って生まれ、生まれながらに戦闘能力を持つ子供達をアイドルパイロッツにして戦場に送り出してきたのは事実です。
けれども、彼女達の幸せを思って最大限尽くしてきたつもりです。
それから白井さん、あなたの話してくれた非人道的な平和と人道的な従属の話、私は真剣に考えさせられました。あの話をしてくれた御恩は忘れません」
このTalesは劇場版機動警察パトレイバー2のオマージュです