History & Philosophy
長文ですが是非お読みください。
History-歴史-
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この二つの数字が意味する所は、これまでに開催されたim@s三昧の参加者数と現存する参加動画数です。
当初2010年に開催されたim@s三昧はこのような大きな数値を意識した物ではなく、とあるコミュニティのミニイベント企画でした。
当時、ニコニコ動画には共通の趣味を持つユーザーが集まるニコニコミュニティと言うシステムがあり、ニコ生はそのコミュニティで行われ、ニコ生の開始告知はコミュニティ参加者にプッシュ通知され、ユーザーはそれを通じてニコ生を見に行くと言う流れでした。
その中にはアイマス動画(ニコマス)を扱うコミュニティも数多くあり、そのうちの一つ「ニコマスおっさんホイホイコミュ」では毎日定期的に動画紹介放送が行われていました。
同コミュで配信を行う生主の一人に、動画投稿者を兼ねて活動しているPがいました。
彼の動画投稿数は優に100本を超えており、その殆どがアニメや特撮の曲を使ったニコマスでした。
ある時、私は彼の放送の際こう言いました「これだけ特撮曲のニコマスがあれば特撮曲縛りの動画投稿イベントが出来るね」と。
彼は答えました「storchPが主催するなら参加しますよ」と。
そう、包囲網です。
しかし、当時の私はニコマスの世界では三下でした。※今もですが。
そんな私がイベントを主催する?どうやって人を集める?CMは?生主は?運営は?
私はとにかく当たって砕けろと思い、同コミュのオーナーにこのような趣旨のイベントをニコマスおっさんホイホイコミュで行いたいのでコミュニティトップページで告知を出して欲しいとお願いした所、快諾して頂けました。
私は告知動画を作り、フォロワーのニコマスPにCM動画を作って貰い、フォロワーの他のニコマスPに声をかけて回りました。
当初は特撮祭りと言うプランでしたが、特撮を扱うならアニメやゲームの曲も入れようとなり、最初のイベントプラン「大晦日は特ソン三昧」は「im@s三昧2010」と名前を変えて始動しました。
あくまでコミュ内のミニイベントと言うプランでしたが、実際に集まった動画投稿者は33名、投稿動画数は42件となり、主催の私が一番驚きました。
その後、im@s三昧は大型の動画投稿&ニコ生視聴イベントとしてim@s三昧2012、im@s三昧2013と回を増すごとに規模は大きくなり、最後はその動画投稿数の多さから一気見放送は数日に分けて開催されるほどになりました。
その後2014年以降、主催である私は過労で倒れ、数年間寝たきりの日々が続きました。
im@s三昧も忘れ去られ、もう開催する事はないだろうと考えていました。
しかし、2023年のある日、とあるニコマスPからTwitterで私にこんなメンションが来ました「im@s三昧2024をやるなら参加したい」と。
まだim@s三昧は死んでいない。しかし、あれから10年以上たち、ニコマスを巡る状況も変わり、イベントを開催した所で人が集まるだろうかと言う疑問もありました。
しかし「もう一度やってみよう」私はそう思いim@s三昧2024を開催しました。
参加者数17名、動画数72件、全盛期に比べれば小さい物の、確かに志のあるニコマスPが集まり、それぞれの個性をぶつけ合い、それを同時に視聴できる有意義なイベントとなりました。
これを機に、im@s三昧は新たな一歩を踏み出すことになったのです。
Philosophy-理念-
im@s三昧2010が始まった当時、ニコマスのイベントを巡ってある問題が起きていました。
それは一部のニコマス動画イベントが権威を持ち始め、それを巡り各所で論争が起きていた事です。
あのイベントを公募制から選抜制にするのはけしからんという意見や、イベントを選抜制にしておきながら下品な動画をNGにしなかったのはけしからんという意見等がブログやTwitter(X)、掲示板等で論じられ、ネットは荒れました。
そう言う経緯から、イベントの権威化は避けるべきだと考え、このイベントは権威のあるイベントでもないし、凄い技術を競い合うイベントでもないし、あくまで気軽なミニイベントだと案内しました。
この理念は今も同じです。
※(ニコマスの世界での権威が生まれる弊害として、特定のPはアルファであると言う誤謬が生じ、トラブルに発展する事もままありました……多くは語りませんが……)
im@s三昧2024開催当時、ニコマスのイベントは公募制や自由参加型のイベントは減少傾向にあり、逆に有名Pを選び抜いてクローズドな形で行う選抜制イベントが脚光を浴びています。
それはそれで良いでしょう。
腕の立つ有名Pが一度に会するイベントは実際盛りあがりますし、凄い動画を見る事が出来ると言う価値があります。
私はそれを否定はしませんが肯定もしません。
ニコマスのイベントが権威ある選抜制イベントばかりになってしまったらどうでしょうか?
自由参加型イベントがこのまま減り続けたらどうなるでしょうか?
選抜制イベントから弾かれたPの動画を見る機会はさらに失われます。
選抜制イベントに招待されなかったPの動画の中にも素晴らしい傑作が沢山あります。
しかし、ニコマスの視聴数は年々減少しています。
そうした状況を覆して動画を大勢で視聴できる貴重な機会が自由参加型イベントだと私は考えます。
にも拘わらず、その自由参加型イベントが潰えたら?
それは大きな損失ではないでしょうか。
繰り返しますが権威ある選抜制イベントをこの記事で私は否定もしませんし、肯定もしません。
しかし、自由参加型イベントが減る事、勢いを無くすことは大きな機会の損失ではないかと思うのです。
im@s三昧は権威を廃し、選抜を排した、あくまで気軽な自由参加型イベントです。
※(システム上エントリーに少々手間をかけさせてしまっていますがそこは申し訳なく思っています)
その理念をこれからも掲げ続け、イベントを続けて行きたいと考えております。
2024年11月5日 storchP