Vカツで作成したキャラをVR機器無しでもVTuberとして規約範囲内で動かすローコスト配信方法


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イントロダクション
前置きなのでここは読み飛ばして下記の実装例からお読み頂いても結構です(でもここを読んだほうが判りやすいかも

随分長いタイトルになってしまいましたが、まぁそういう事です。
自分の思い描いた通りのキャラクター(アバター)を作り、それを使って自由にVtuber活動が行えるVカツですが、配信視聴側ではなく、配信する側でもVRゴーグル&コントローラーセット一式が必要な為、VRM出力費用とあわせて5万円強となってしまい、どうしてもイニシャルコストがかかってしまうのが現状です。

でも、せっかく作った自作キャラクターで配信をしたい!
という点について、つい先日友人と話をしていた所「テレビ番組、ウゴウゴルーガではCGキャラと役者を競演させる際、CGキャラクターの各モーションにショートカットキー(それもキーボードではなくSFCのコントローラーで)を割り当てて、キャプチャーレス配信を行っていた」という話を聞き、この「ショートカットキー」を擬似的に再現し、かつ、それによって各キャラクターの動いている映像を呼び出し、それをN-AIR等の生放送配信ツールに読み込ませればいけるのではないか。
と考え、それを実現する方法を考えました。

問題点その1
まず、配信ツールN-AIRに動画ソースとして、Vカツ上のキャラクター画像&アニメーションを読み込ませるだけなら出来ます。
会話シーンだけなら、それこそ人力で口の開きだけをスライダーで操作し、そこだけは見えないようにN-AIRのキャプチャ範囲を弄るだけですみますが、これでは味気ないですね……やはり、話の流れに応じて瞬時にポーズやアクションを呼び出したい訳ですがこれでは無理です。(下記動画参照)

問題点その2(演出面・使いたいポージングがすぐ呼べない)
下記動画の通り、Vカツではポーズや動作の切り替えにショートカットは無く、立ちポーズから何かのリアクションの為にのポーズを呼び出す場合、一つ一つ切り替えていかなければなりません。
その上、ポーズ間モーションの補完もされていませんから、一々人力で呼び出のも無理があります。

そこでカメラスイッチング(切り替え)という演出をかませるとどうなるでしょう?
バラエティ番組や歌番組では各アングルごとにカメラが用意されていて、それが切り替え(スイッチング)されると、一連の流れは別シーンとして切られている物の、番組の流れは続いていると視聴者は認知する為、瞬時に任意のポーズや動きを切り替えられないという問題は解決出来ます。
しかし、Vカツには瞬時にカメラアングルを変えたりする機能もないし、瞬時に特定のポーズを呼び出せない訳です。

解決法の模式図(ちょっと大きい画像ですが見て下さい)
N-AIRで下記の画像のような順番に「黒だけの画像」を置き、その下のレイヤーに各キャラクターのアニメーションを別アングルで録画した動画を置きます。
具体的手順はこのページのラストに記載してますので、まず下の画像をご覧下さい。
(大きな画像をご覧になりたい方はこちらをクリックして下さい)


解決法の具体的手順
ではどうするか?
予め、配信で使いたいポーズとダンス+口の動きの組み合わせを全て「別アングル」でデスクトップキャプチャで録画。
(私的には無料でロゴ透かし無しで使えるアマレココを推奨します)これらのセットをNLEやN-AIRの動画ソースとして読み込ませておき、配信内容に応じて、随時各動画を切り替えていけばOK。
動画を切り替える前に、先ほど一番上のレイヤーに用意したスイッチング(黒塗りの画像)表示を挟みます。
これでVカツからの直配信はできなくても、必要な映像だけを予め用意しておけば配信可能です。
下記の動画の様に、しゃべっているシーン(カメラアングルとポーズ)としゃべっていない時のシーン(カメラアングルとポーズ)の動画を随時切り替えていけば、少し間が入るだけでも異なるポーズの補完は出来る訳です

実用例

このように、N-AIRで使う場合は、喋っている時のループ動画と、喋っていない時のループ動画を読み込ませ、状況に応じて配信する動画を切り替えて「スイッチング」が成立します。
この画像を見れば判るとおり、カメラアングルに応じて、背景画像にパースをかけるとより説得力が出ます。
今の、画像・動画編集ソフトであればだいたいついているはずなので、試してみると良いでしょう。

応用例
Vカツで動画をキャプチャする際、背景を単色(ブルーバック、グリーンバック)に出来ますが、これはクロマキーが可能という事です。
動画編集ソフトで、その背景の単色をキーイング・クロマキーなどでその色だけを消してキャラクターだけが見える形に出来ます。
N-AIRではアルファチャンネルで抜かれたaviファイル(コーデックはUtVideo RGBA VCM)の透過が維持されますので、スイッチングの度に必要なパースのついた背景画像をアルファチャンネル処理したキャラクター動画の下に配置すれば簡単に合成できます。
また、キャラクター動画を透過情報付きで配置出来るのであれば、複数のキャラクターを同時に同じ画面に配置し、スカイプでそれぞれのキャラクターの演者同志で通話し、その内容にあわせてスイッチングを行えば、完全に対談放送を行う事も出来ます。
下記の動画のようにこんな感じで。

この方法は、Vカツを使ったモデルのアニメーションを作って生アテレコするというアナログな手法であり、Vカツにあるプリセットのポーズやダンスモーションをもしも一通り使いたいのであれば、その都度全ポーズ・ダンスモーションを異なるアングルでキャプチャーするしかありませんし、各動画の切り替えも少し練習が必要なのは否めません。
しかしながら、高価なVR機器一式を用意しなければ配信が出来ないという現状の回避策としては有効かと思います。


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