UGSFをアニメ化する方法 第二章

UGSFアニメ化計画の道のり

胎動と停滞

2008年11月2日の連邦議会で50人を超えるUGSFファンの前で「UGSFをアニメ化する」と約束してから約一年、まず私はアニメのシナリオになる小説を並行して書き、それをアニメの脚本に転用する方針で執筆を始めました。
この時のプロジェクト名:スターライトエンゲージで地球人の主人公、カケル・ルナーサ・ダヴェンポート、そしてボスコニアンのヒロイン、ジョディ・ライマー、そして舞台となる銀河連邦加盟国にしてボスコニアン国家・ボスコニア共和国、その首都星ダンデリオン恒星系第三惑星ダンデリオンⅢといった設定が既に産まれています。
この時のコンセプトでは、地球人と、地球人に近しい外宇宙種族の異文化コミュニケーションをテーマにしたシナリオにする方針でした。
ちょうどその頃、私はSIerのプロジェクトリーダーで、オフショア開発のコントロールをやっていた事もあり、外国の人とのコミュニケーション構築の難しさと、それに成功した時のパフォーマンスアップを実体験していた頃であり、例えるなら超時空要塞マクロスのマックスとミリアの結婚とそれに伴うエピソードのようなものをモデルにし、UGSF世界における地球人に近しい外宇宙種族……人間の女性に近い外見を持つボスコニアンとのハーレムコメディを指向していました。
それと並行し、小説の挿絵を描いて下さるグラフィッカーさんを新たに探す事になりましたが、ここで厳しい現実を突き付けられることになります。

私は多くの同人作家さんに有償無償問わず案件を打診しました。
しかし、出された答えはNOでした。
理由を問うと「UGSFは東方やボカロと比べて知名度が低く、私のポートフォリオとして機能しない」「東方などのメジャージャンルであれば無償でも請ける事もあるが、UGSFのようなマイナージャンルはポートフォリオに出来ないので有償でも請けかねる」と言った物でした。

この時点ではUGSFのアニメを作る場合でもメカの戦闘シーンは3DCGで自作し、キャラクターの登場するシーンは2DCGで発注する想定でいた為、2Dグラフィッカーの方がUGSFを拒絶している以上、このプロジェクトは困難となりました。
その一方で、東方やボカロの2DCGアニメは次々と無償で作られているという現状から、私や周囲の人々からは「東方なら0円、UGSFなら100万※」と言われるようになりました。

※100万は商業のアニメ制作会社に作画をお願いする事になった場合の予想金額

その後、私は体調を崩し、数年程プロジェクトは停滞する事になります。

復活の要はアイドルマスター

2012年、私は体調が回復してからUGSFのアニメ化をどうするか悩みつつ、私は活動の軸をニコマス(ニコニコ動画にアイドルマスターのMADをアップする活動)に移していました。ニコニコ動画ではLightWaveよりもアニメーション制作が簡単なMikuMikuDanceというツールが普及しており、これを使って何か出来ないかと思案していました。
そんな中、私の耳に「今年もHaRuKarnivalが開催されるぞ」という情報が入ってきました。
HaRuKarnivalとはニコマスの動画投稿者が一斉に天海春香主演のダンスPV-MADを公開し、それを決まった日にニコニコ生放送でながし、あたかも天海春香の単独ライブのようにして楽しむと言うイベントです。
そこで私の中で一つのアイデアが生まれました。
HaRuKarnival’12の開催記念セレモニー動画を作り、それを編隊飛行動画※のように仕立ててそこにUGSFの航宙機を登場させてはどうか、という物です。
※編隊飛行動画 ニコマスのジャンルの一つで、アイドルの誕生日にエースコンバット6のDLC機体で編隊飛行を有志によって制作し、それを誕生日記念の展示飛行として公開する物
元々はエースコンバット6の多人数プレイシステムを使った編隊飛行動画をMikuMikuDanceで作ると言う事、既にMikuMikuDanceではUGSFの非配布モデルを使って動画を作っている人が居る事から比較されて叩かれるリスクもありますが、可能性を試したいという願望の方が勝り、私はMMDer(MikuMikuDanceで動画を制作されている方等の総称)の力を借り、UGSF航宙機のモデルを発注し、更に航宙機による市街地上空での編隊飛行動画を作って頂き、私は春香のダンス動画を作り、一つにまとめて合作と言う形式でこれを発表しました。


製作チームはstorchP,Gたま(ネコ系)P,イジケP,ヒロ・ヴァリー氏,蛍の光P,ばにあ@みるる氏,はくまにP,ブシドーP、実に8人の大人数でディレクションにも苦労しましたが、MMDerの方々の尽力もあり、素晴らしいセレモニー動画となりました。

この動画をきっかけに「アイマスってUGSFなの?」「UGSFって何?」という声がSNS上でアイマスファンの方から次々と声が上がり、このプロジェクトは好評を得ます。

これをきっかけに、MikuMikuDanceを使えばUGSFのアニメ化は出来るのではないか?と私は考えるようになったのです。

続く